システムサポートについて
トップメッセージ
今日、IT技術を活用することは、あらゆる企業にとって必要不可欠なテーマです。日本のIT業界はピラミッド構造を形成しつつ発展してきました。その頂点でプライマリー層を形成するのは、ごく一部の大手です。これが一次ベンダーとなり、中央官庁、銀行勘定系システム、通信関連システムなどの100億~1000億規模のプロジェクトを受注し、大手の系列子会社が居並ぶセカンダリーが請け負う、というのが一般的な流れです。
このような業界の中で、システムサポートは、メーカーの垣根を越えた独立系システム開発会社として企業活動を行ってきました。独立系として生き残っていくためには、独自色を打ち出していくことが求められます。当社の大きな特長としてあげられるのは、まず、エンドユーザーとの直接取引の比率が高いことです。また、SEとして全ての技術・工程をサービスメニューとしていることも重要です。こうした企業特色を打ち出せるのは、オラクルマスターの最高位・Platinum保有者数が国内有数であるなど、高い技術力を持ち合わせた人材に恵まれていることにあります。
システムサポートがこのような強みを持つようになったのは、バブル崩壊がきっかけです。日本経済の衰退に歩みを合わせてIT業界全体が混迷を深め、当社もまたその中にありました。そうした危機を乗り越えることができたのは、当時からお取引のあったエンドユーザーのお客様が「仕事を発注し続ける」というカタチで、当社を支えて下さったからです。また、COBOL言語からC言語などへとスキルチェンジを敢行したことも重要でした。厳しい状況の中でも優秀な技術者を採用し、新しい分野を開拓。一度培ったものでも大胆に変化させる、そんなチャレンジを継続してきたからこそ、今日の力強い成長へと続く基礎を築いたのです。
その後もシステムサポートは、時流とお客様ニーズに合わせて多面的な事業展開を行っています。
直取引の比率を高めながら、常にお客様の痒いところに手が届く存在を目指しています。私たちが目標としているのは、お客様の事業とともにシステムサポートも大きく成長していくことです。
2013年、世界のIT産業の中心地であるシリコンバレーに進出を果たしました。シリコンバレーでITの最先端を誰より早くキャッチして、それを日本のビジネスでの強みにしたいと思っています。当社の最大の武器は、独立系であり誰かの指示を受けることなく自由に動けること。生まれたばかりのイノベーションがあふれている場所で得られた情報は、お客様へのより最適なサービスの提案につながります。システムのサポートという枠を超えて「お客様そのもの」をサポートするという私たちの理想に近づくことができる一歩だと考えます。
システムサポートのDNAを引き継ぎ、会社の芯となってくれる人材を求めています。一言でいえば「誠実であること」です。お客様はもちろん、一緒に働くチームメンバーの立場になって物事を考えられることが重要です。もう一つ必要なのが「個性」。それは「面白い」「変わっている」ということとは違います。その人が頑張って勉強したり、経験したりすることから身に付く、他の人にはない能力のことです。その個性を組織の中で光らせることができる人を求めています。例えるならば、サッカーチームの中で与えられたポジションの中で輝き、かつ、勝利という目標に向かって邁進できる人。そんな組織プレイで力を発揮できる方と、仕事をしていきたいと思います。グローバル化に伴い、世界のビジネス環境は激変しています。そのような時代だからこそ、チャレンジ精神に溢れる方とともに、次の時代のシステムサポートを創造していきたいと願っています。
トップインタビュー
インタビューを通して、弊社代表取締役・小清水良次がシステムサポートの根底に息づくスピリットを自らの言葉で語ります。
事業の特徴
弊社の最大の特徴は、独立系企業であること。独立系企業ゆえに、中立的な立場で物事を判断し、お客様が求めるものに見合った最善のシステムを提案することができます。もう一つの特徴は、エンドユーザーとの直接取引を大切にしていること。エンドユーザーと直に接して仕事をすることで、お客様からも多くのことを学ぶことができ、エンジニアとして成長することができるのです。また、弊社がIT化を支援することによって、お客様が成長してゆく過程をお客様とともに体験できる点も、エンジニアとしての価値を高めると言えるでしょう。
弊社の事業の柱は、「システムインテグレーションサービス」です。お客様のご要望をお聞きし、課題解決のために提案や検討を行いながら、お客様の予算や事業規模に合わせたシステムを提供し、その後の業務支援まで一貫したサービスを提供しています。また、SAP社やOracle社製品等のERPパッケージを導入支援するサービス、自社パッケージ製品である「建て役者(総合工事管理システムで、工務店やハウスメーカー、リフォーム会社などが主なユーザ企業)」の導入、エンベデッドシステムの開発なども手掛けています。
また、近年力を入れている分野が、インフラストラクチャーおよびデータベース構築ソリューションサービスです。家にとって「基礎」が大切なように、システムも基礎(基盤)をきちんと構築しなければ、どんなに優れたアプリケーションであってもお客様にご満足いただけません。これらの分野は近年ビジネスチャンスが拡大しており、弊社のビジネスの柱になっています。特にORACLEデータベースの分野では、Oracle データベースに関する資格のなかで最高峰のORACLE MASTER Platinumの所有者数が全国第4位となるなど、高い技術力を誇っています。
またIT業界で重要なキーワードとなっている「クラウド」については、弊社では、Amazon社が提供するクラウドサービスである「AWS(Amazon Web Services)」を利用した独自のサービスである「クラウド工房」を展開しています。コンサルティングから導入支援や移行、運用・監視等まで、幅広いサービスを提供しており、特にデータベースに関連した分野が強みとなっています。
今後は、さらに上流の仕事である「システムコンサルティングサービス」にも力を入れていきます。「システムコンサルティングサービス」は、経営的なセンスを持ち、かつ、会計や流通、生産管理といった業務経験が豊富な人材が必要となります。言い換えれば、お客様の経営課題を一緒に解決していく姿勢が求められるサービスとなります。
弊社はこれまでも積極的に新規事業やサービスを展開してきており、その姿勢は今後も変わりません。弊社には手を挙げた社員が新事業にチャレンジできる「いいね!やってみまっし」(金沢の方言で「やってみましょう」という意味)という制度があります。自分がやりたいことを経営陣に訴え、自ら推進していける方なら、私たちはその事業を提案した本人と一緒にビジネスを展開していきます。「優秀な人材は有望な事業を生む」というのが社長の口癖です。当社を志望する方には、営業センスと経営センスを持ち合わせたエンジニアを目指していただきたいと思っています。
海外展開
私たちが関連会社「STS Innovation」を設立し、ITの最前線の象徴であるシリコンバレーに進出を果たしたのは、2013年10月のことです。日本の多くのシステム会社は、安い人件費を求めて海外、特にアジアに進出しています。しかし、世界をリードするIT企業、例えばGoogleやAppleは、安い人件費だけを武器にしているのではなく、最先端のIT技術を吸収し、世間をあっと言わせようなITサービスを提供しているからこそ、世界のIT業界を牽引しているのです。であれば、私たちも、世界の最先端の技術を手に入れたい。それは、残念ながら日本にはなく、アジアにもなく、シリコンバレーにあるのです。そのため、私たちはシリコンバレーに進出を決めました。
シリコンバレーの拠点では、最先端のIT技術の調査に加え、現地日系企業のITサポートを手がけています。新サービス発掘の面では、システムサポートらしさを発揮できる領域で急成長を遂げているアメリカ企業にフォーカスしてビジネス・パートナーシップを構築し、日本国内でのビジネス展開につなげています。その中でアメリカ発のクラウドサービス「ServiceNow」など、システムサポートの日本国内の新規事業の柱となるサービスも出てきました。
私たちの最大の武器は、独立系であり誰かの指示を受けることなく自由に動けることです。このため海外事業多角化の方針のもと、2015年春にはFrontLine Internationalをカリフォルニア州に設立。全米最大規模の日本語フリーペーパー・ウェブサイト事業を他社から譲り受け、活動を開始しています。さらに、2016年1月にはSTS Innovation Canadaをカナダ・バンクーバーに設立し、会計業務などのアウトソーシング事業を行っています。
企業情報
- 名称
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株式会社システムサポート(略称STS)
- 所在地
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〒920-0853 石川県金沢市本町1-5-2 リファーレ9F
- 設立
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昭和55年1月(西暦1980年)
- 資本金
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7億23百万円
- 役員
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代表取締役社長小清水 良次
専務取締役鈴木 憲二
専務取締役能登 満
取締役森田 直幸
取締役(監査等委員)高井 健司
取締役(監査等委員)※廣﨑 邦夫
取締役(監査等委員)※麻生 小夜
取締役(監査等委員)※坂本 裕子
取締役(監査等委員)※早川 喜子
※は法令に定める社外取締役
女性役員の割合:33%
- 従業員数
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1137名(2023年6月末現在)【男性:798名 女性:339名】
-
正規雇用労働者の
中途採用比率 -
2023年度 62%
公表日:2023年7月1日
- 売上高
-
192.6億円(2023年6月期・連結)
- 上場市場
-
東京証券取引所 プライム市場(証券コード:4396)
- 事業所
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東京、名古屋、大阪、金沢
- 関係会社
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- 株式会社イーネットソリューションズ
- 株式会社STSメディック
- 株式会社T4C
- 株式会社アクロスソリューションズ
- 株式会社STSデジタル
- STS Innovation, Inc.
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STS Innovation Canada Inc.
- 昭和55年(1980)
-
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石川県金沢市に設立
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- 昭和59年(1984)
-
-
名古屋営業所(現:名古屋支社)を開設
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- 昭和62年(1987)
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東京営業所(現:東京支社を開設)
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- 平成12年(2000)
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石川ベンチャー大賞「奨励賞」受賞
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株式会社イーネットソリューションズを出資設立
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- 平成16年(2004)
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日本オラクル株式会社とOracle EBSテクニカルパートナー契約を締結
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大阪支社を開設
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- 平成17年(2005)
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建築業向け工事情報管理システム「建て役者®」の販売を開始
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- 平成19年(2007)
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日本オラクル株式会社のNew Technology Integratorsの20社に選定
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- 平成20年(2008)
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日本オラクル株式会社のPartner Award 2008にて、『NTI of The Year』を受賞
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- 平成21年(2009)
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株式会社STSメディックを出資設立
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- 平成22年(2010)
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株式会社T4Cの株式を取得し子会社化
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本社、大阪支社にてISO/IEC 27001(ISMS)認証を取得
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- 平成23年(2011)
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SAPジャパン株式会社とSAPサービス・パートナー契約を締結
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日本オラクル株式会社のOracle Award 2011にて、『Specialization Award 推進賞』を受賞
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- 平成24年(2012)
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株式会社アクロスソリューションズの株式を取得し子会社化
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日本オラクル株式会社より、『ORACLE MASTER Platinum Award 2012』を受賞
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- 平成25年(2013)
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米国カリフォルニア州にSTS Innovation, Inc. を出資設立
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日本オラクル株式会社より、『ORACLE MASTER Platinum Award 2013』(対象資格:『Oracle Certified Expert, Oracle Real Application Clusters 11g and Grid Infrastructure Administrator 』および『ORACLE MASTER Platinum Oracle Database 11g』)を受賞
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アマゾンジャパン株式会社とAPNコンサルティングパートナー契約を締結
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全社にてISO/IEC 27001(ISMS)認証を取得
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- 平成27年(2015)
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アマゾン データ サービス ジャパン株式会社より、APNパートナーアワード『Rising Star of the Year』を受賞
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株式会社T4Cおよび株式会社アクロスソリューションズの株式を追加取得し、完全子会社化
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ServiceNow Nederland B.V. とパートナー基本契約を締結
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- 平成28年(2016)
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カナダ バンクーバーにSTS Innovation Canada Inc. を出資設立
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コーポレート・ガバナンス体制の強化・充実のため、監査等委員会設置会社へ移行
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クラウド型シフト管理システム「SHIFTEE®」の販売を開始
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- 平成30年(2018)
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東京証券取引所 マザーズ市場に上場
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勤怠・作業管理システム「就業役者®」の販売を開始
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- 令和元年(2019)
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東京証券取引所 市場第一部に上場市場を変更
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- 令和2年(2020)
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Google Cloud Japan G.K とパートナー契約を締結
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- 令和3年(2021)
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Automation Anywhere, Inc. と業務委託基本契約を締結
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- 令和4年(2022)
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東京証券取引所プライム市場に上場市場を移行
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